綿わたについて
綿わたのこと
綿わたは綿の繊維を使った柔らかな中わたで、ふわりとした質感が特徴。日本産の綿わたは希少価値が高く、日本産の綿わたのみを使用した蒲団を一組つくるため、二、三年も待つという話もありました。
冬は暖かく、夏は涼しいのが綿わた蒲団。繊維が筒のように空洞になっているため、
冬は暖かい空気を繊維内に含み体温を外に逃がさず、やさしいぬくもりが続いてゆくのです。夏は吸水性と発散性により、寝汗を吸い取り発散してくれるので心地よい眠りを御守りします。
そして、綿は一本一本の繊維に天然のよじれがあり適度な硬さと弾力性を作り出しています。そのよじれは、日干しをすることにより吸収した湿気を放出し保温性を高めるとともに、まるで雲のようなふっくらした姿へと蘇るのです。
豊かな自然の中で生産と還元を繰り返す植物性繊維の綿わた。植物性のため、羊毛や羽毛などの動物性繊維にある生き物のにおいはありません。命を戴くのではなく、大気の浄化を行い地球を守る役目も果たすのです。地球上の綿畑では一年間に十八億トンの二酸化炭素を吸収し、十三億トンのきれいな酸素を生み出します。再利用や再使用にも理想的な存在です。
綿蒲団の心地
綿わたの掛け蒲団は適度な重みがあります。身体に沿って纏うように掛けられるため、身体と蒲団の隙間をつくらず発熱する暖かい空気を逃しません。
敷き蒲団は、柔らかすぎず硬すぎない程よい弾力があります。背中からやさしく包み込まれるような感覚に身を委ねることで、心地よい眠りへと導きます。
秋や冬に最適で、化学繊維に比べ静電気も起こりにくいため、乾燥する季節でも快適な眠りをお届けします。
鱗雲が広がる秋のはじまりも雪降る冬の夜も、軽やかでやさしいぬくもりは身体をじんわり包み込み、洗練されたやわらかな蒲団の心地良さにこころも休まるのです。
織右ヱ門 綿蒲団はこちら真綿について
真綿のこと
真綿は羊毛や羽毛と同じ動物性の天然素材で、蚕の繭からつくられます。吸湿性、保湿性、放湿性に優れているので、一年を通してどんな季節でも快適で、アレルギー体質の人や乾燥肌の人にも理想的な素材です。
蚕は成虫になるために自分を覆う繭玉をつくります。繭玉の中は湿度と温度が一定であり、心地よいな睡眠環境であるといわれています。その繭玉を茹でて柔らかくし、薄い布生地のように引き伸ばしたものが真綿になるのです。
人間の皮膚と同じ十八種類のアミノ酸からなるタンパク質で構成されているため、真珠のように美しい光沢と、なめらかな肌触りに驚くことでしょう。化学繊維によくある静電気は一切なく、人間の体内に溜まった静電気を吸着してくれるほど。
そして、蒲団にするための真綿は職人が一枚ずつ手仕事で、真綿を丁寧に引き伸ばしてつくるのです。国産の真綿は昔から変わらず希少性が高く、入金真綿と近江真綿はとくに良質な真綿と言われています。
織右ヱ門の国産真綿は、入金真綿を使用しています。入金真綿は福島県産の繭を袋真綿という製法でつくります。その繊細な仕事から、ふたりがかりで一日二枚しか作れないとても希少な真綿です。
真綿蒲団の心地
真綿蒲団は雲のように繊細で軽やかな真綿を何層も重ねた構造のため、身体と蒲団がひとつになったような一体感があり、暖かい空気を逃しません。
人は寝ているときに、湯呑み一杯分の汗をかくといわれています。吸湿性に優れた真綿蒲団は、汗や熱を吸い取り湿気を外に放出するためどの季節でも快適な睡眠環境をつくり出してくれるでしょう。
そして、真綿は糸切れが起こりにくく綿ぼこりが出ないので、ハウスダストを軽減してくれます。アレルギーが気になる人や幼いお子さま、敏感肌の人の健やかな日々を包み込み、守る存在なのです。
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